職場に資産運用についての電話セールスがあった。
電話での説明が一方的に続き、「興味がない」「必要ない」と告げても、相手は気にせず、一方的に説明が続いた。
電話を切ろうとしても、強引に話しを繋ぎ、電話を切るタイミングが作れない。長時間電話が続いたため、上司や同僚の視線がだんだんと厳しくなってきた。
周囲の視線が気になり、電話を続けることが苦痛になってきた。「これはもう、直接会って断るしかないな」と思い、仕方なく面会の約束に同意してしまった。 |
数日後、担当者と待ち合わせ、近くのファミリーレストランで担当者から説明を聞くこととなった。
断るタイミングを見計らいながら、しばらく担当者の説明を聞いていたが、担当者の説明はいつまでも終わらない。
そのうち、担当者が、
「ローンが組めるかどうか、試しに審査にかけてみましょう。仮のものです。あくまでも仮審査ですから」
などと言い出し、自分の年収や勤続年数、借入れ状況を聞こうとしてきた。
そこで、「自分としては、契約するつもりはありません」「今日は直接会って、断るつもりで来たんです」と担当者に告げた。
すると、担当者の態度が急に変わり、
「あなたが興味があると言ったから来たんですよ?あなたが来て欲しいというから、忙しい仕事の時間を割いて、ここまで来たんですよ?」
「最初から断るつもりで呼びつけたんですか?とても悪質な営業妨害ですね。あなたが来て欲しいというから、こちらは人件費をかけて、交通費も費やして、ここに来ているんです。当社が被った損害について、賠償してもらいますよ?」
「こちらとしては、営業妨害で訴えてもいいんですよ?当社には顧問弁護士もいるんです。どうするんですか?答えて下さい!」
などと、自分の対応が悪質であると責め立てられ、契約を断れる雰囲気ではなくなってしまった。 |
何も言えずしばらく黙っていると、担当者から、
「こちらとしても、手ぶらでは社に戻れませんので、とりあえず今日のところは、ローンが通るかどうか、仮の申込書にサインだけして下さい」
「ローン会社の審査に通るか、試すだけ試してみましょう。あくまで仮のものですから、正式な契約ではありません。詳しいことは、後日またお会いして、改めて打ち合わせをすることにしましょう」
などと言われ、仕方なく申込書にサインすることになった。
担当者からは、「次に会うときまでに、源泉徴収票と住民票を用意しておいて下さい」と言われ、再度会う約束をさせられた。 |