地域の力~多機能型精神科診療所とは~

ホームページでの表示について

平成17年4月からの新宿家族会ホームページ「勉強会」の表示形式について

 新宿家族会では4月から「勉強会」ホームページの表示について、概略掲載とすることになりました。そして、「フレンズ」(新宿家族会会報紙)ではいままで同様、あるいはより内容を充実させて発行することにしました。これまで同様に勉強会抄録をお読みくださる方は、賛助会員になっていただけますと「フレンズ」紙面版が送られますので、そちらでお読みできます。
どうぞ、この機会に是非賛助会員になっていただけますよう、お願い申し上げます。

賛助会員になる方法    

新宿家族会へのお誘い 
 新宿家族会では毎月第2土曜日、12時半から新宿区立障害者福祉センターに集まって、お互いの情報交換や、外部からの情報交換を行い、2時からは勉強会で講師の先生をお招きして家族が精神障害の医学的知識や社会福祉制度を学び、患者さんの将来に向けて学習しています。
入会方法 

編集後記

先日のNHK番組で独裁者・ヒトラーと喜劇王・チャップリンの二人の生き方を紹介していた。同時代を生きた二人は一人が独裁者として群衆を前に煽動すれば、もう一人の喜劇王は大衆の前で笑いの中からデモクラシーを説いていた。見ていてそれがロシアとウクライナの戦いと重なって仕方がなかった。プーチンの独裁的態度、ゼレンスキーの喜劇俳優からのトップへの変身。独裁者が最後に自らの過ちに気づき、自ら命を絶ったという。同じような結末にならないことを願うばかりだ。

 これも先日雨が降った日の朝、バスで通勤した。その時座った隣にケージ(ペットキャリー)を抱えている人がいた。中を見ると目がまん丸のかわいい小犬がいる。ひと声も鳴かない犬にある種感動し、話しかけた。色々話している中で「なぜ犬を飼うことに?」「息子が中学2年になりますが、全然親と話をしなくなってしまっていたもんですから」「それで今は話すようになりましたか?」「はい、今は犬を通して親と交流が持てるようになりました」。

 犬の知恵は人間を凌ぐものがあると言われる。犬に限らない。猫、小鳥、金魚、亀など当事者と交流を持てずに悩んでいる方へ何かのヒントになりはしないか。

 さて、今月の講演者は錦糸町クボタクリニックの窪田先生である。講師担当役員が2年も前から予約していてようやく辿り着いた感じである。それもその筈。お話の内容の豊かさは聞く者に興味のあるものとして尽きない。

 特に私が印象に残っているのは親なきあとのこと。先生曰く「親亡くなっても結構、皆やってますね」。同感である。親が亡くなって当事者が露頭に迷っている事例は聞いたことがない。私は呑気過ぎるのだろうか。