私の家族会参加の意味

8月家族会勉強会 拡大家族交流会 グループディスカッション
講師:参加者全員

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司会: また1年が過ぎ、家族会で最も意義ある勉強会の日がきました。私たちは全員が精神障害を持った子や兄弟、あるいは配偶者と暮らしています。その毎日の暮らしの中で、こうした同じ悩みや苦労を抱えている人たちが一堂に会して、お互いが生活を送る上での問題点を話し合い、助け合うということはいかなることなのか。どんな意味があるのか。何が功を奏しているのか、いないのか。どんなことでも構いません。今回は机を分散して4班に分けました。出席された方からどんどん座っていただいて、胸に名札をつけて、きょうの勉強会をきっかけに多くの友人、あるいは自らへの支援者を獲得して行ってください。

 それでは、どうぞ始めてください。なお、各テーブルには新宿フレンズの役員の方がリーダーとなっていますので、よろしくお願いします。

・・・そして、交流会終了30分前・・・

司会: 時間になりましたので、各グループの代表の方にどんなことを話し合ったか、うかがってみたいと思います。1班ではどうですか。

Aさん:グループの中で何となく二つに分かれて話していたんですけど。Bさんが新しく来たということで情報を新しい人に提案するような形で話していました。

司会: 1班の皆さんお疲れ様でした。では、2班はDさんが代表選手でお願いします。

Dさん: いろんなお話が出たので一口でいえないんですが。散漫になるけれどお話しますと、まず病院とのかかわりの問題。平たく言えば当たり外れがあるんじゃないかとか、それについてどういう風に対処したらいいだろうかというような話が、これは私が最初に話したんですけれども。

司会: はい、どうも。2班の皆さん、ご苦労様でした。次、3班はFさんお願いします。

Fさん: この班は二組の方が初めて参加されたということで、その相談を聞くことで話がずっと続きました。Hさん: 取り止めのないことをワーッといったり、自分で勝手な答えを出したりしています。病気だということが分かると、今度は家族ぐるみ病気みたいな感じで、色々情報も欲しかったのでこちらの方にきてみました。

司会: はい、頑張ってください。では最後の班の方に、Iさんお願いします。

Iさん: 抱えている問題がそれぞれ少し違う感じで。こちらのお二人は妹さんをそれぞれおもちで、あと当事者の方と、私は今のところ落ち着いている息子です。

司会: どうもありがとうございました。今日は、拡大家族交流会ということで、このように大勢の方に集まっていただいたことは家族会としても嬉しいことです。皆さん方、同じ状況に多少の違いはあっても、それぞれの問題を抱えていらっしゃる方がここに集まって、そしてそれについて一緒に考えているということ。その力で世の中を変えていって、当事者達の生活の安定を家族の力で作っていこうというのが家族会の使命であると思っていますので、お互いの情報交換が非常に重要な方法のひとつになりますから、ぜひそのような形で家族の交流というものをこれから大事にしていっていただければと思います。今日は本当にありがとうございました。
(交流会記録終わり)

平成17年4月からの新宿家族会ホームページ「勉強会」の表示形式について

 新宿家族会では4月から「勉強会」ホームページの表示について、概略掲載とすることになりました。そして、「フレンズ」(新宿家族会会報紙)ではいままで同様、あるいはより内容を充実させて発行することにしました。これまで同様に勉強会抄録をお読みくださる方は、賛助会員になっていただけますと「フレンズ」紙面版が送られますので、そちらでお読みできます。
どうぞ、この機会に是非賛助会員になっていただけますよう、お願い申し上げます。

賛助会員になる方法

新宿家族会へのお誘い 
 新宿家族会では毎月第2土曜日、12時半から新宿区立障害者福祉センターに集まって、お互いの情報交換や、外部からの情報交換を行い、2時からは勉強会で講師の先生をお招きして家族が精神障害の医学的知識や社会福祉制度を学び、患者さんの将来に向けて学習しています。
入会方法 

編集後記

△夏の恒例となった拡大家族交流会。今年はグループに別れての話し合いの場を設定した。そこには、話す者と聞く者との場が現出する。

 それはまた、グループ毎に先輩、後輩の集まりにもなる。年齢には関係なく、この病との出会い、そして看護の経験が先輩と後輩とを決定する。体験者だけの会話の渦。そこにひとかけらの作り話もない。延々と語られる辛く、苦しい体験談は、聞く者に多くの教訓を与え、語る側も話しながら、自らの体験が自らの勉学に通じていることを感じる。家族交流会は単に知己を得るという目的だけでなく、語ることの意味、聞くことの重要性を学ぶ場でもあった。

△今年個人プレイから団体戦へ、をキャッチコピーとしてスタートした当会は、第一回の総会を持った。創立以来三十年以上の歴史がありながら、これまで任意団体の名目でないがしろにされてきた。しかし、今年初めて総会を持って、団体活動における一つの節目として必要なプロセスであることを感じた。

 事業報告、会計報告、同監査、会場から質問が出る。それに執行部が答える。そして、一つの事柄について結論なり、方針が決まる。一般事業団体の総会から比較すれば、まだまだ疑問なり、検討されるべき問題が多々ある。その中心はボランティア性であろう。本業として企業を営む我々はこうした採算性のない事業にどうケジメをつけるのか、それが難問である。